11インチ iPad Pro(M4)レビュー:第2世代セルラーから乗り換えて“軽く・速く・美しく”制作・イラスト用途で感じた進化

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2025年2月、「11インチ iPad Pro 第2世代(セルラー/512GB)」から「11インチ iPad Pro(M4)Wi-Fi/256GB(標準ガラス)」に買い替えました。Apple PencilもMagic Keyboardも総入れ替えで財布は大打撃。でも、軽さ・処理速度・画面の美しさは明確にアップ。Illustratorでの作業や写真編集が“止まらない”のが何より嬉しいポイントです。
現行のM4世代は2024年5月15日発売。少し様子を見て、私は2025年2月に購入しました。


買い替えの背景と選択の理由【iPad Pro M4 × 第2世代比較】

  • 旧機種:11″ iPad Pro 第2世代(2020)/セルラー/512GB
    └ 重いアプリや長時間作業で発熱→処理落ち→まれにフリーズ。外で単体通信できるのは便利だった。
  • 新機種11″ iPad Pro(M4)/Wi-Fi/256GB(標準ガラス)
    軽さと処理能力を優先。価格が上がる分、セルラー→Wi-Fi512→256GBで“使い方基準の最適化”。
  • 周辺機器Apple Pencil Pro/新Magic Keyboardへ刷新(互換性と機能進化を取りにいく判断)。

旧→新の違いがひと目で分かる比較表

項目11″ iPad Pro 第2世代(2020)11″ iPad Pro(M4, 2024)
SoCA12Z BionicM4
通信セルラー(物理SIM)Wi-Fiモデル(外はテザリング運用)
ストレージ512GB256GB
ディスプレイLiquid Retina(LCD)/ 120HzUltra Retina XDR(タンデムOLED)/ 120Hz
体感の違い発熱→処理落ちありサクサク・安定・発熱少なめ
スタイル外で単体通信が便利軽快・薄型化の体感が強い
周辺機器旧Magic KB/Pencil第2世代新Magic KB/Apple Pencil Pro

数字よりも“日々の体感差”が大きい買い替え。特に安定性表示の美しさは別物です。


実作業で分かった“3つのジャンプ”(軽い/速い/美しい)

1. 軽い:持ち出すハードルが下がる

片手保持のストレスが減って、打ち合わせ・カフェ作業・移動中の下書きがとにかく快適。数十グラム差でも、毎日触る道具だと効き方が違います。

2. 速い:Illustratorが“止まらない”

素人ながらIllustratorでラフや配色検討をしますが、ズーム・パン・レイヤー操作がつっかえない。旧機で出ていた発熱→処理落ち→時々フリーズが体感消滅。**「作業のノリが切れない」**のは大きな価値でした。

3. 美しい:画像の“格”が上がる表示

**Ultra Retina XDR(タンデムOLED)の黒の締まりと発色の滑らかさは明らか。写真の微妙な色域や、イラストのグラデーションの“出方”が良く、「画像がワンランク上がった」**と感じる場面が多いです。


アクセサリの進化も効く(Apple Pencil Pro/新Magic Keyboard)

  • Apple Pencil Pro
    軸をぎゅっと握るスクイーズでツール呼び出し、バレルロールでブラシ向きが直感的に回る。ブラシ切替や補助操作のワンテンポ短縮が積み重なって、作業のリズムが途切れません。ペン先の追従性・安定感も良好。
  • 新Magic Keyboard
    キータッチとトラックパッドの精度が上がり、文章作成〜画像書き出しまでノートPC感覚でこなせます。角度調整や剛性も扱いやすく、**“iPadを机に置いて本格作業”**の頻度が増えました。

節約の工夫:高額投資を抑えるためにやったこと

1)下取り・リセール対策を徹底

  • 保護フィルム:本体は両面Magic Keyboardのタッチパッド+パームレストにも保護フィルムで擦り傷を予防。
    • 追いキャプション:パームレストのテカり防止にも効果的。毎日の“触れる面”ほど差が出ます。
  • スキンシールMagic Keyboardの背面/キーボード面の双方に貼り、くすみ・打痕対策。
    • 追いキャプション:ケースの角欠けや擦れは査定で響きやすいので、予防がいちばんの節約。
  • ペン先カバーApple Pencil Proペン先にカバーを付け、摩耗を抑制(見た目・書き味の劣化を予防)。
    • 追いキャプション:カバーは消耗品。削れたら早めに交換して「新品感」を保つ。
  • 運用メモ:持ち運びはスリーブ併用、机では下敷きマットで底面を保護。**“見た目の綺麗さ”**を維持して相場下落を最小化。

参考画像

キャプション:Magic Keyboardのキー面&パームレストは透明フィルムで小キズ対策。タッチパッドも保護してリセール時の印象アップ

画像1:キーボード面のスキンシール
iPad Pro用Magic Keyboardのキーボード面とパームレストに貼った保護フィルム(小キズ対策)

背面はスキンシールで擦れ・打痕を回避。カバン出し入れ時の微細なキズを防ぎます。

画像2:背面のスキンシール
iPad Pro 11インチ用Magic Keyboard背面に貼ったスキンシールで擦れと打痕を防止

Apple Pencil Proはペン先カバーで摩耗を抑制。書き味の変化と見た目の劣化を防ぎ、下取り時の評価もキープ。

画像3:Apple Pencil Proのペン先カバー
Apple Pencil Proのペン先カバー。摩耗を抑えて書き味と外観を維持するアクセサリー


2)ストレージは“自分名義デバイス一元管理”で256GBへ

  • 対象:自分のスマホ/タブレット/PCの写真・動画をクラウドに一元化(Googleフォト運用)。
  • 効果:本体保存を最小限にでき、512→256GBでも実用に支障なし。
  • 運用メモ:RAWや動画の一時置きは外部SSD/クラウドに退避し、iPad本体は“作業中データ”だけ。

3)通信費の見直し(セルラー→Wi-Fi+テザリング)

  • 方針:外での単体通信は使用頻度が低かったため、Wi-Fiモデルに切り替え。
  • 対応:外出時はスマホのテザリングで運用。混雑時のみカフェWi-Fi等を併用。

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紹介したアクセサリ

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Magic Keyboardのタッチパッドを傷から防ぐ
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ワンタッチ着脱式。角度調整や手持ち切り替えもスムーズ。

デメリット/留意点(リアルな話)

  1. 価格のパンチ
    本体+周辺機器で合計額はどうしても上振れ。上の節約セットで“必要十分”にチューニングしたのは正解でした。
  2. セルラー非搭載の不便さ(場面限定)
    回線前提の現場ではテザリング準備がひと手間。ただ、私の使い方では費用対効果はWi-Fiモデルが優位
  3. オーバースペックの可能性
    ブラウジング中心ならAir/無印でも十分。「作る人」向けというProの立ち位置はやはり変わりません。

まとめ:毎日の“道具”として、乗り換える価値は十分

軽く・速く・美しく。 この3つが、作業に戻るハードルを確実に下げました。旧機で悩まされた発熱・処理落ちが消え、Illustratorや写真編集が等速で流れる。価格のダメージは大きいものの、ストレス減少×成果物の質向上で十分回収できる──それが数か月使った今の実感です。
同じ悩み(もたつき・発熱・表示の物足りなさ)を抱えているなら、M4世代への移行は“効く”アップデートだと思います。

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